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ママレポ有★子どもの病気と体調不良一覧「サルモネラ感染症」
- 2015/10/21
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症状
悪心、嘔吐、腹痛などで始まり、その後38度前後まで発熱し、下痢を繰り返します。これらの症状は、だいたい3〜4日続くことが多いですが、1週間以上に及ぶことも。特に子どもや高齢者では、菌血症を起こすなど、重症化しやすく、回復も遅れる傾向があるため、注意が必要です。
一部の感染者は、下痢や嘔吐の症状が治まった数週間から数ヶ月後に反応性関節炎が発症します。股関節、膝、アキレス腱などに痛みと腫れを伴います。
かかりやすい年齢
小児から高齢者まで幅広い年齢層で発症
小児や高齢者はわずかな菌からも感染しやすい
例年7〜9月の夏季がピーク
感染経路・潜伏期間
汚染された食品が原因となる食中毒による経路と、感染者やペットの便が原因となる経路があります。
まず、食中毒による経路ですが、汚染された食品を生で食べたり、不十分な加熱で食べたりした場合です。原因食品として多いものは、鶏卵、生肉、生レバー、生ケーキなど。また、汚染された調理器具や手指を介して二次的に感染する可能性もあります。原因となる調理器具は、まな板、包丁、布巾、スポンジなどです。
続いて、感染症による経路ですが、感染者の便の処理後に手洗いや手指消毒が不十分で、汚染された手指を介して、接触感染する場合があります。また、感染者の用便後に触れたドアノブやテーブルなどに触れることで手指が汚染されてしまう、間接的な接触感染もあります。また、ペットに触れ合うことで感染する場合もあります。ペットに症状が出ていなくても、腸内に保菌していることがあるのです。例えば、ミドリガメ、イグアナなどの爬虫類、犬、猫などは注意が必要です。
潜伏期間は、5〜72時間で平均は12時間です。
診断・治療
便や痰、血液のサンプルの採取、直腸のサンプルが綿棒により採取。採取したサンプルを検査することで診断が確定されます。発熱と下痢に対する対象療法が中心。経口で輸液を与え、下痢による脱水症状を補います。重度の場合は、静脈投与が行われます。通常、解熱剤や抗生物質は処方されません。軽度な症状の場合は、自宅で安静にすれば回復します。
登園・登校の目安
下痢が軽減すれば登園・登校可能ですが、菌の排出は長く続くこともあるため、手洗い等に気をつける必要があります。
家での過ごし方と予防法
食中毒対策
・卵は冷蔵保存し、割ったら早めに食べる
・調理器具はよく洗い、消毒する(消毒用エタノールなど)
・肉類を生で食べることは控え、よく加熱する(75℃1分以上)
・生肉を扱った後は、手洗い、手指消毒をしてから他の食品を扱う
・肉と他の食品は調理器具や容器を分けて処理や保存をする
感染症対策
・料理の前や排便の後は、手洗い、手指消毒をする
・子どもの排泄後はしっかり手洗い、手指消毒をさせる
・赤ちゃんのおむつ交換のときも手洗い、手指消毒をする
・トイレ内の便座や水洗レバー(ボタン)、ドアノブなどは消毒用エタノールでこまめに消毒する
・ペットに触った後は、手洗い・手指消毒をする
合併症
細菌が血流に入り、菌血症が引き起こされ、感染部位が拡大すれば、別の症状も発生します。骨に感染が起これば、圧痛や痛み、心臓弁は息切れ、大動脈は背部と腹部の痛みなど。大動脈や心臓弁、間接などに感染した場合は、たいていは手術が必要になり、抗生物質が数週間から数ヶ月使用されます。
ママの体験レポート
体験レポート「長引く熱に胃腸炎ではない??と思いました」bySちゃんママ
【かかった年齢】10歳の9月シルバーウィーク前後
胃腸炎のような症状が2日ほど続き、熱もあるけれど、安静にしていたら治るかな・・・、と思っていたのですが、3日を過ぎても4日を過ぎても熱が下がらない・・・。さすがにおかしいと思い、かかりつけ医にかかると「胃腸炎」の診断。その後も熱が続き、連休に入る前に別の病院へ行っても「胃腸炎」の診断。1週間熱が続いてさすがにおかしいと思い、連休中に休日医療機関にかかり、総合病院への紹介状をもらってすぐに検査へと向かいました。血液検査の結果、何かの菌にかかっている可能性がある、とのことでしたが、便の検査は結果が出るのに1週間かかるとのことで、ひとまず帰宅。しばらくして元気になり、学校に行けるようになったころ「サルモネラ菌が出ました!」と病院から電話がありました。すでに元気でしたが、菌を完全になくさないといけないとのことで、抗生物質を1週間ほど飲み、また便の検査を受け、正常値になったのを確認してやっと治った、ということになりました。原因は、公園でザリガニ釣りをしていて、洗っていない手でおかしを食べた・・・という可能性が一番高いのですが・・・、半生の鶏肉などからもかかるとのことなので、その後、肉類は注意深く火を通すようになりました。
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