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ママレポ有★子どもの病気と体調不良一覧「インフルエンザ」
- 2016/1/27
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症状
インフルエンザウイルスに感染することで起こる病気です。普通の風邪と比べ、急激に発症し、症状が重いのが特徴。
主な症状は、突然の38℃以上の高熱、悪寒、頭痛、関節痛、倦怠感、食欲不振などの全身症状から始まり、咳や喉の痛み、鼻水などの呼吸器症状へと変わっていきます。腹痛や吐き気などの消化器症状を訴えることもあります。健康な人であれば、その症状が3〜7日続いた後、治癒に向かいます。
強力な感染力があるため、一旦感染すると、年齢や性別を問わず、多くの人に短期間で広がります。日本では、だいたい11月〜4月に流行が見られます。ウイルスにより季節性、新型などいくつかの種類があります。
かかりやすい年齢
年齢、性別問わず、誰でもかかります。
特に乳幼児や高齢者は注意が必要です。
感染経路・潜伏期間
感染経路・・・主に飛沫感染
潜伏期間・・・1〜3日
診断・治療
病院を受診すると、インフルエンザの簡易検査キットを使い、インフルエンザかどうか、そして、「型」も調べることができます。結果はすぐにわかるのですが、感染初期では陰性になることもあります。発症後、12時間〜24時間くらいたった頃が検査をするベストなタイミングです。
■:対症療法
発熱や関節痛には解熱鎮痛薬、鼻水やくしゃみに抗ヒスタミン薬などが用いられます。また、細菌の二次感染が疑われる場合は、抗生物質が出されることもあります。一方で、インフルエンザの症状は、ウイルスに対して免疫が正常に働いている結果であり、薬で無理に抑えない方がいいという考え方もあります。
■:抗ウイルス療法
インフルエンザウイルスに対する治療薬として、抗ウイルス薬が出されることもあります。これらの抗ウイルス薬は、発病後48時間以内に服用しないと効果はありません。また、年齢による制限などいくつか条件もあるので、必ず医療機関に相談してください。ただし、抗インフルエンザ薬を発症早期に服用しても、インフルエンザ脳症を100%予防できるわけではありません。
どんな薬にも治療法にもリスクはつきもの。特に、市販の薬を自己判断で使うことや過去にもらった薬を自己判断で飲むことは避けましょう。解熱剤によっては使用しない方がいいものがあります。
登園・登校の目安
インフルエンザ発症後、以下の2点を両方満たす必要があります。
■:幼稚園児・保育園児の場合
・解熱後3日が経過していること ・発症後5日が経過していること
■:小学生の場合
・解熱後2日が経過していること ・発症後5日が経過していること
※発症とは、発熱の症状が現れたことを指します。発熱が始まった日は含まず、翌日からを発症第1日目と考えます。
家での過ごし方
できるだけ安静にし、栄養と十分な睡眠を取ります。ウイルスの空気中での活動や感染を抑えるために、加湿機などで室内の温度を50〜60%に保ちましょう。また、高熱によって脱水症状を起こさないよう、水分を十分に補いましょう。
赤ちゃんや子どもに熱があると、「なんとかしてすぐに楽にさせてあげたい!」と考えてしまいますが、まずは、体温調節を行ない(室温、着衣など)、水分補給をしっかりしましょう。どんな解熱剤でも安易に使ってしまうことは好ましくありません。発熱は、感染症に対する免疫反応の一部のため、必ずしもすぐに解熱させなければならないわけではありません。普段から、かかりつけのお医者さまと「解熱剤の使い方」を相談しておくといいです。
合併症
インフルエンザ脳症・・・季節性では1〜3歳児を中心に、発熱後数時間〜数日で発症することがあります。脳症を発症する子供は、1万人に1人と多くはありません。感染後にタミフルなど抗ウイルス薬を服用していても発症した例もあります。ウイルスに過剰に反応したためと考えられていますが、日本や台湾に多く、欧米では少ないのも特徴です。
■:インフルエンザ脳症でよく見られる症状
けいれん、意識障害、異常行動です。意識障害とは、眠ったようになってしまい、呼びかけても痛みで刺激しても目が覚めないような状態のことです。軽い意識障害の場合は、なんとなくぼーっとしている、すぐにウトウトするというような状態のこともあります。異常行動とは、普段とは全然違うおかしな言動、意味不明な言動など。インフルエンザ脳症では、このような症状が熱が上がってからすぐに出現することが多いです。
■:熱性けいれんとの違い
熱性けいれんは、高熱が出るときに誘発されるけいれんで、全身けいれんであることが多く、大半は5分以内に止まります。日本では、6歳以下の小児5〜8%に起きるよくある病気です。インフルエンザ脳症よりも、たくさんの子どもに起きるため、インフルエンザで熱が出てけいれんを起こした場合には、脳症なのか熱性けいれんなのかを冷静に考えなければなりません。
■:要注意のけいれん
・けいれんが止まったのに意識がしっかり戻らない
・15〜20分以上、けいれんが止まらなかったとき
・けいれんの前後に異常な言動が見られたとき
ただし、子どもは脳症でなくても高熱そのもののために異常行動を起こすことも珍しくないため、全てが脳症とは限りません。慌てずに、医師に相談しましょう。
左右対称性のけいれんで5分以内に自然に止まった、けいれんは1回だけだった、けいれんの後すぐに意識が戻ったという場合は、熱性けいれんの可能性が高いため、慌てなくても大丈夫ですが、念のため、かかりつけ医に相談すると安心です。
※その他の合併症
咽頭炎を起こして呼吸が苦しくなった場合や、中耳炎を起こして耳痛を訴えた場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
予防接種
ワクチン摂取がもたらす重症化や死亡の防止効果には、大きなメリットがありますが、ごく稀なケースとして、強い副反応を起こし、重い後遺症を残すことがあります。多くの人にはメリットをもたらしますが、ワクチンは100%安全であるとは言い切れません。
ワクチンの接種は、医師に処方されて飲む薬とは違います。効果とリスクをしっかり理解した上で、打つか打たないか判断しましょう。
ママの体験レポート
体験レポート「風邪とは違った症状が・・・」byひー君ママ
【かかった年齢】2歳、5歳の時
息子が2回かかりました。熱の出始めにいつもの風邪と違うな~、と思ったのは、関節を痛がることと、頭痛がする、と訴えたことです。朝方に発熱し、午前中に病院に連れて行きましたが、発熱後、すぐは検査をしても結果が出ないとのことで、夕方に再度検査を受けて、インフルエンザAにかかっていることが分かりました。2歳の時は、タミフル、5歳からリレンザがOKとのことで、リレンザをもらい、夜吸入したところ、朝方には熱が下がりました。その後は鼻水程度でしたが、しばらく幼稚園には行けないので・・・家でゆっくり過ごしました。
インフルエンザの予防接種はしていませんでしたが、軽めにすんでよかったです。
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