ママレポ有★子どもの病気と体調不良一覧「川崎病」

川崎病

症状

最初は、発熱、咳、鼻水など普通の風邪のような症状から始まります。川崎病は多くの場合、5日以上続く原因不明の高熱、手足や全身に見られる赤い発疹、両目の充血、イチゴ舌やくちびるの腫れ・口の中の充血と腫れ、などの症状が見られます。ただし、上記症状が揃わない不全型の川崎病もあります。その他の症状として、腹痛、下痢、黄疸、関節痛、頭痛、けいれんなどが見られることも・・・。

1歳前後の赤ちゃんが原因不明の高熱を出し、くちびるや目が赤くなったときには、川崎病を疑う必要があります。必ず小児科の診断を受けてください。

かかりやすい年齢

0〜4歳の子どもに多く、特に1歳前後の赤ちゃんがかかりやすい

やや男の子に多く見られる

感染経路・潜伏期間

原因不明

診断・治療

症状がはっきりしない場合、診断に時間がかかることがあります。

川崎病は一般的に入院が必要となります。全身に血管炎が起こる病気で、特に心臓に血液を送り込んでいる冠動脈という血管にこぶができることがあるため、心臓の超音波検査ができる病院に入院します。入院中は血管の炎症を抑える薬や血液がかたまらないような薬を使います。

入院期間は1週間〜1ヶ月と比較的長期になることが多いです。

登園・登校の目安

退院後は自宅療養を勧められることが多いです。医師の指示に従ってください。

家での過ごし方

退院後、入浴や食事に特に制限はありませんが、ワルファリンという血液をかたまりにくくする薬を飲んでいる場合は、納豆などの制限をされることがあります。ガンマグロブリンの治療を受けた場合は、少なくとも半年は予防接種を受けることができません。

運動は心臓の合併症が残ったかどうかによっても違います。一般的には5歳頃までは制限をしませんが、その後は主治医の指示に従う必要があります。

合併症

心筋梗塞、肝機能の異常、もやもや病、関節炎など

症状が現れた1週間後くらいから、10%程度の確率で心臓の冠動脈にこぶ(動脈瘤)ができることがあります。冠動脈瘤ができてしまうと、心筋梗塞を引き起こす可能性が高く、命に関わる可能性も・・・。大きな冠動脈瘤が残ってしまったときは、5歳を過ぎてから、手術が必要なこともあります。

その他注意事項

冠動脈瘤がない場合は、症状がおさまったあとも、2〜3ヶ月はアスピリンの投与を続け、超音波検査や心電図に問題がないようなら薬を中止します。その後数年は定期検診などの観察が必要となります。(日常生活に制限はありません)

冠動脈瘤ができてしまった場合は、その後も心臓の専門医のもとで定期的なチェックが必要となります。小さなこぶであれば、2〜3ヶ月で自然に消えることが多いです。動脈瘤が原因で心筋梗塞を起こすこと非常にまれなので、適切な治療を受けていればそれほど問題はありませんが、こぶのせいでその部分の血管が狭くなってしまった場合は、その後もずっと薬を飲み続ける必要があります。

ママの体験レポート

体験レポート「最初は手足口病かなと思いました」byH君ママ
【かかった年齢】2歳の7月

手足口病が流行っている時期だったので、最初手の裏や足に発疹が出たときは、「手足口病かな」と思いました。ところが、5日ぐらい経っても高熱が続き、さすがにおかしい・・・と思い、総合病院へ。すぐに血液検査を受け、結果「川崎病」と診断されました。

即入院で、血清剤「ガンマグロブリン」の使用承諾書にサインをし、すぐに投与し始めました。2回投与でも血液検査で基準の数値にならず、3回目でやっと数値が下がりました。ガンマグロブリンは続けて投与ができないとのことで、数日あけては数日間投与・・・ということもあり、結局1ヶ月近く入院となりました。

退院後も1ヶ月は自宅安静、血液をサラサラにする目的とのことでバファリンを毎日飲み、みずぼうそうにかかってはいけないと言われ、外出もしませんでした。心臓の検査は半年後、1年後・・・と続いています。元気になり、今は通常の生活を送っていますが、原因不明の病気のため、何が原因か分からないのですが、もしかしてあれもいけなかったのかな、とアレコレ考えてみたりもしました。退院後の検診時に、発病時には「手足口病と突発性湿疹が同時にかかっていたことが分かりました」と言われました。それが引き金になったのかは分かりませんが、ともかく治癒してよかった、と思っています。

yuriスマイルママコム編集部ライター

投稿者プロフィール

専業主婦からママライターに転身。ママ向けメディアを中心に執筆。得意ジャンルは、バイリンガル子育て、育児、旅行など。2010年長女を出産。長女は、小2で英検2級を取得。新たにスペイン語に挑戦中。

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