ママレポ有★ 子どもの病気と体調不良一覧「溶連菌感染症」

症状

38〜39℃の発熱と喉の痛み、嘔吐などから症状がスタート。風邪と少し似ていますが、咳や鼻水はほとんど出ません。その後、体や手足に痒みをともなう小さくて赤い発疹が出たり、舌にイチゴのようなツブツブが出来たり、熱が下がると手足の皮膚がむけることも・・・。その他、頭痛、腹痛、首筋のリンパの腫れなどの症状が出ることもあります。また、3歳未満ではあまり熱があがらないと言われています。

溶連菌にはいくつか種類があるため、何度でもかかる可能性があります。また、冬と、春から夏にかけての年2回流行のピークがあります。

かかりやすい年齢

5〜15歳くらい

感染経路・潜伏期間

2〜5日前後

咳やくしゃみなどによる飛沫感染

排出された細菌が手などを介し、口に入ることによって起こる経口感染

診断・治療

年齢、熱の程度、のどの赤みの具合、体や手足の発疹の程度から、感染している疑いがあれば、確認のため検査を行ないます。溶連菌の感染とわかれば、熱やのどの痛みの症状をやわらげる薬の他に、抗生物質が出されます。ウイルスによる咽頭炎、扁桃炎と見分けにくいですが、溶連菌は細菌性なので、自然には治りません。

薬を飲み始めると、2、3日で熱が下がり、のどの痛みもやわらいできます。発疹が出た場合は、急性期が過ぎる、手足の指先から皮がむけることも。確実に溶連菌を退治するためには、症状が消えても抗生物質を飲み続けることが重要です。

登園・登校の目安

学校保健安全法では、第三種に位置付けられていて、医療機関の受診日とその翌日は登校・登園できません。有効な抗生物質を内服後、24時間経つと、感染力はほとんどなくなります。この頃になると、解熱することも多く、全身状態がよければ、登校、登園が可能となります。ただし、発疹が出ている場合は、消えるまでは安静にしているのが望ましいです。

家での過ごし方

のどの痛みが強いため、辛いもの、酸っぱいもの、熱いものなど刺激のあるものは避け、のどごしが良く、消化の良いものを食べさせてください。食べるのが辛そうでも水分だけはしっかり取ってください。これも炭酸水などのどに刺激のあるものは避けましょう。

熱が下がれば、お風呂もOKです。ただ、発疹がある場合は、温めると痒みが強くなるため、温めすぎないように、長湯はしないようにしてください。爪を切って、肌を掻きすぎて傷つけないようにしましょう。

また、ひとりがかかったら、家族、特に一緒に遊んでいるきょうだいの感染にも注意です。子どもから大人へも感染しますので、気をつけましょう。手洗いうがいや、マスクなども予防に有効。同じコップや食器を避けるとさらに安心です。

合併症

心臓弁膜に障害などを起こすリウマチ熱、血尿やむくみを伴う急性糸球体腎炎など。

回復後、2〜4週間後に、高熱や関節の痛み、腹痛、顔のむくみ、尿が出にくい、動悸、息切れなどがあったら、すぐに受診してください。

その他注意事項

元気に遊べるようになると、もう安心と思いがちですが、溶連菌はきちんと完治しないと合併症や再発の恐れがあるので、抗生物質は医師が指示した期間中はしっかりと飲むように心がけましょう。

また、アトピー性皮膚炎の子どもは病変部に溶連菌が入り込むことで重症化する恐れがあるため、注意しましょう。

ママの体験レポート

体験レポート「いちご舌にビックリしました! 尿検査は必ず!」 byすーママ
【かかった年齢】7歳の冬頃

溶連菌、というと幼稚園時代になっているお友達が多いので、うちの子はならない体質なのかな?と思っていました。ところが、溶連菌が流行っているわけでもなかったのですが、急に高熱! 喉が痛い、というのでヘルパンギーナ??かな、と思ったら、ヘルパンギーナ特有の白いプチプチはなく、喉は真っ赤でした。
病院へいくとすぐに目や喉を見て「溶連菌だね」と言われました。完治まではちゃんとお薬を飲んで、子どもは学校に行けるようになった頃、尿検査を実施しました。何度もかかっているお友達もいるので、かかりやすい、かかりにくいがあるのかな?? と思いました。

 

yuriスマイルママコム編集部ライター

投稿者プロフィール

専業主婦からママライターに転身。ママ向けメディアを中心に執筆。得意ジャンルは、バイリンガル子育て、育児、旅行など。2010年長女を出産。長女は、小2で英検2級を取得。新たにスペイン語に挑戦中。

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