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「書」の楽しみ方 ~教室での書の楽しみ方~
- 2016/1/6
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- 千葉結加里, 書
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あけましておめでとうございます。ふたばの虹書道教室の千葉素舟(そしゅう)です。
前回は年賀状に使えそうなことを書きましたがお試し頂けましたか?
私の今年の年賀状は、ひたすらこの文字を書いていました。
先日長男が、Eテレのおかあさんといっしょで流れていた
「おめでとうを100回」という曲を口ずさんでいて。これいいな、と思い採用しました。
でも、よくよく調べたら「幸せいっぱい花いっぱい」だったのですが、
素敵なミスだったので、よしとしました(笑)
毎年、年賀状は手書きですが、今年はこの言葉を書きまくり、
気付いたら一人で笑っていました。脳みそとは単純なものですね~。
ここでは、書の楽しみ方に重きを置いて綴っていきます。
私なりの楽しみ方、ご紹介させて頂きます☆
さて、第6回は「教室での書の楽しみ方」です。
私の教室では、書道教室のマイナスイメージ(堅苦しい、下手だと怒られる、
緊張感ありすぎる静けさ…etc.)を払拭すること、そして、書道を好きになり
楽しむことを大切にしています。
前回のコラムでも触れましたが、子どもと同様、大人ももちろん、
興味が湧いて好きになると、疲れが吹っ飛ぶくらい集中してできるように
なれるものです。まずはその土台づくりですね。
まず、会話OKです。見て感じて学ぶだけでなく、会話することで
考えがまとまったり新たな発見に繋がることもよくあるからです。
会話・質問しやすい環境づくりにはかなり気を遣っていて、
机の配置も向かい合わせの会議スタイルです。
また、お腹が空いてたり、何か心の中でモヤモヤしていることがあると、
なかなか集中できず折角のお稽古時間がもったいないので、まずは
すっきりしてから(コーヒー飲んだり、おやつ食べたり、雑談したり)
始めることもあります。子どもの生徒さんの学校での出来事とかよく耳を傾けます。
また、「○○は〇○である」と伝えるというよりは、いろいろ
自分なりにやってみて自分なりの疑問や気づきを大切にしています。
同じお手本書いたとしても、苦手ポイントや気になる箇所は十人十色。
まずは私の説明などは聞かずに自分なりに書いてみてもらい、
今回のポイントを予想して、「さあ、今回のポイントはどこでしょう!? 」
といったクイズっぽい楽しい雰囲気で発表してもらったり。
些細なことであっても、人前で自分の考えを表に出すことは日常生活でも
十分に役立ちます。現在子どもクラスの生徒さんは3名ですが、しょっちゅう
質問してきます。かつ、鋭いのでタジタジ…(笑)日頃の成果の賜物か
3人とも書道会の優秀作品として掲載経験、そして学校の書き初めなどでも
選ばれた経験あり。納得の、天晴な結果です。
これは子どもの生徒さんが、自分が書いたものを、お互いに説明し
合っているところです。ほんと、仕事の打ち合わせのようでした。さすが!
また、たまにお稽古のラスト10分で、頭や心の体操になりそうなゲームも
取り入れています。これも見た目は遊んでるようですが、裏にはしっかり
意図があります。例えば…
☆隣の人の名前をその人に贈るつもりで書いてみる
→贈る相手が目の前にいる緊張感・相手を思い心を込めて書く
☆あえて下手に書いてみる
→いわゆる「うまい・キレイ」が頭の中に明確にあるが故、
下手も理解できていて、そのイメージを表に出せる技術がある
☆お手本を大人と子ども、交換して書いてみる
→各々なりの難しさがあることを体感し、「大人=難しい・すごい、
子ども=簡単・すごくない」という先入観を払拭し、お互いを尊重し合う
☆お酒やお菓子のロゴを真似して書いてみる
→日常の中にある筆文字にも目がいくようになり、形や筆使いを
日頃から分析できるようになる
等々。他には、ペアを組み、1人1画ずつ代わりばんこに書き
バランスよく書くとか、筆ではないもので書くとか、
いろんな筆・紙・墨を使って書き味比べ、とか、米粒くらいに
一番小さく読めるように字が書けた人が勝ち、とか。どれも楽しさ重視です。
自分の息子たちを見ているとよくわかります。
あそびの中に学びがたくさんあります。よく遊ぶことはよく学ぶことなのです。
遊ぶのも真剣にやりきるからこそ、面白く達成感も生まれます。
日頃の基礎練とか地味でつまらないかもですが、例えば、横線1本
引くにしてもよし、パソコンに取り込んで長さや角度を割り出しても
「安定したまっすぐ」なと言えるような線を書くぞ!とか思えば、
もはやゲームです。しかもけっこうな技術も試されます。
こんな感じで、一見「喋ってるし遊んでるし、この教室大丈夫…? 」と
思われそうなので、必ず入会前に体験して頂くようにしています。
この雰囲気が好き、意図になるほど、と思える方が残るので、自然と
とても和気あいあいとしたお稽古にいつもなっています。
とても書道を好きになってくれたようで、ほっぺや小指に
ケガしてても、痛いと言いながらもお稽古に来てくれたこともありました。
先生、涙出そうだったよ~感謝でいっぱいです。
次回は最後に私の作品集を!
楽しみにしていくださいね。
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