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「書」の楽しみ方 ~書のミニ知識~
- 2015/11/25
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こんにちは。ふたばの虹書道教室の千葉素舟(そしゅう)です。
うちの教室では、皆さんに主人が焙煎したコーヒーをお出ししています。
墨の香りとコーヒーの香りでリラックス。そして、書く時は集中。よい効果出ています☆
これは平日午前のママさん多数のお稽古。みんな真剣です。
これからの季節、一層コーヒーが美味しくなりそうです。
ここでは、書の楽しみ方に重きを置いて綴っていきます。
私なりの楽しみ方、ご紹介させて頂きます☆
さて、第3回は「書のミニ知識」です。
何となく使っている方も多いかと思いますが、書道と習字の違い、ご存知ですか?
「習字教室」と「書道教室」ありますよね? どのように捉えていますか?
やっぱり、以前、ちょっと考えてみたのです。
字が違うということは、意味があるはず。何がどう違うんだろう。
数年前ですが、学校で書道を教える立場の先生方が多数参加する講座に
参加したことがありました。生徒さんに子どももいるわけですし、学校では
どんな感じで教えたりしているのか勉強しよう、との思いからです。
そこで質問の中にこんなのがありました。学校で書道を教える先生全員が
腕に自信があるわけではなく、たまに生徒の中に極上うまい子がいて、
楷書の手本だけど行書っぽく書いたりしていて、それはそれで
素晴らしいのだけれど、そんな時どう反応したらよいですか? と。
先生方もいろいろあるんですねぇ…しみじみ。
その時の講師の方の回答が端的で印象的でした。
その場合、お手本(楷書)通りに書くことを促し、できた時の褒め言葉は、
「うまく書けたね」「かっこよく書けたね」ではなく「正しく書けたね」です、と。
ここに習字と書道の違いを見ました。
習字は、字を習うこと。お手本通り書くことが目的。
書道は、お手本通り書く練習もするけど、個性を出して自分を表現していくことが目的。
とても腑に落ちた瞬間でした。
私はもちろん後者です。うちの教室でも月末に清書を会の事務局に提出し、
添削され返却されるんですが、毎月月刊誌に優秀作品が掲載されます。
見てみると、お手本とちょっと違うけど、かっこいい! という作品が載っていたり。
私もお稽古の時に「お手本とはちょっと違うけど、○○さんらしくてナイス!」
と褒めてみたり。逆にお手本に似せようとしすぎて、土壺にはまり、頭から
煙出そうな人には「お手本通りじゃなくてもいいから、ちょっと自分なりに
書いてみて」と声をかけてみたりもします。
そんなわけで、とにかくお手本どおり書く練習がしたい方は習字教室向き、
自分なりの字が書きたい、作品を作ってみたい、そういう想いも
ある方は書道教室向き、かな。ただ、一概には線引きできないので、
教室を探している方は、そのあたりを自分自身で
見学や体験を通して確認することをオススメします。
これからお子さんの通う教室を検討している方も多いかと
思いますが、一助になれば幸いです。親子共々「この先生がいい!」
と思える方に出会えること、心からお祈りしています。
次回は「気軽に書を楽しむ方法」についてお伝えします!
楽しみにしていくださいね。
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