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【KDP通信】埼玉大学×保護者「模擬保護者体験」開催レポート
- 2018/2/13
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先生になる学生に保護者のリアルな声を届けたい!
埼玉大学4年生×保護者
2018年1月30日開催
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「模擬保護者会」開催レポート
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【模擬保護者会参加者】
■埼玉大学
野村泰朗先生(埼玉大学教育学部准教授)。将来、小中高の教員を目指す大学生と共に、「学び方」と「教え方」について研究。野村泰朗研究室
■学生
埼玉大学教育学部学校教育臨床専修4年生17名。2018年度に小学校での採用が決まっている学生のほか、教職以外の就職内定者も含む
■保護者
芳川ユミ(本誌編集長) 中1女子、小1男子の母
松浦淳子(本誌スタッフ) 小1女子、小5男子の母
内田有紀(専業主婦) 小1男子、小5女子の母
保護者と新任教師リアルな状況設定
教師としても社会人としても一年生。学生たちは、教師になる夢が叶う喜びや、新しい生活への期待と同時に、新卒で着任することへの不安も抱えながらの卒業となります。そこで、昨年開催の「意見交換会」とは少し趣向を変え、今年は埼玉大学の学生と保護者による「模擬保護者会」を開催しました。
今回は、保護者一名と学生五~六名が一つのグループになり、保護者面談を想定したやり取りを行いました。子どもや学校についての保護者の問いかけに、学生が新任教師の立場で答えるという設定。保護者が自身の子どもや周囲に実際に起きた事案を元に、質問を投げかけてスタートしました。
答えも大事だけど答え方も大事
「先生が見ていない場での子どもの同士ケンカ」「席替えの方法と欠席児童がいる場合の対処の仕方」「担任による生徒の名前の呼び方」「何か起きたときの学校から生徒宅への連絡の入れ方」などについて、「どう対処する?」「どんな基準でそうしているの?」。そんな保護者の質問に、学生の皆さんが懸命に答える姿が見られました。
なぜそうするのか、なぜそう思うのかという理由も語りながら、クラスを思うがゆえの教師の考えを伝え、さらにそれに対して保護者が……。
まずは、保護者が率直な気づきを投げかけ、教師が真剣に対応することが、問題解決への一歩になるのではないかと伝える場面も。
最後は、各グループの代表者が、模擬保護者会のやり取りのまとめと気づきを発表し、記念写真を撮って終了となりました。
緊張からか、はじめのうちは、消極的だった学生さんも、進行するにつれ積極的に発言していく様子が見受けられ、予定時間をかなりオーバーしての模擬保護者会となりました。
教育課程にはない学びがここにある!
参加学生たちは、終始、熱心にメモを取り、真面目に考え、答えていました。時に、「なんと答えてよいかわからない」と、考えこんでしまう学生もいましたが、一生懸命に取り組もうとする姿に、保護者は先生の卵である学生たちに真剣に向き合い、応援のまなざしを送っていました。
大学の課程では、生徒や保護者とのコミュニケーション方法や生徒の心のケアについて学ぶ機会がないとのことです。教師デビューを間近に控えて行われた今回の本誌企画が、保護者への対応について考えるきっかけや不安感の軽減、準備につながれば嬉しいです。
【Q&A例】
保護者:先生が見ていない場で生徒同士のケンカが起きた。いつもやんちゃな子が関わっている。先生はどう対処する?
学生:まずは当事者から別々に呼び、個々の言い分を聞く。解決しない場合は、周りで見ていた他の生徒にも話を聞き、先入観をもたずに対応。どちらが悪いという成敗ではなく、何が起こったのかを把握することに努める。
保護者:席替えはどういうルールで行っているのか?先生が決める?くじなどで決める?欠席している子がいて、登校後に自分の望まない席になっていて不満を言われたらどう対処する?
学生:学級での席替えの方針をはじめに決めて伝えておくほうがよい。欠席児童から不満が出た場合は、生徒たちで話し合う場をもたせる。まずは、同じ班の中での解決を優先し、無理な場合はクラス全体で。
保護者:「苗字」「名前」「あだ名」など、生徒によって先生からの呼ばれ方が違うと、生徒は不公平感や疎外感を抱くことがある。どう呼び分けているのか?
学生:授業中は「苗字」で、休み時間中は「名前」で呼んでメリハリをつける。そのとき、男子の場合「くん」、女子の場合は「さん」づけにする。
保護者:「何か起きたときの学校から生徒宅への連絡の入れ方はどんな基準で行っているの?」
学生:例えば、ケガの場合、微妙な程度なら、保護者に電話連絡をしたほうがよいかどうか、生徒に確認をする。また、電話はしなくても、連絡ノートを利用して経緯などは伝える。
コチラの件に関するご意見、ご要望、開催をご検討される学校関係者様は
スマイルママコム事務局 info@smilemamacom.jp/048-711-3935 までお願いいたします。
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